今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

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【読書備忘録】2005/12/18~『クリスマスのフロスト』
『クリスマスのフロスト[Frost At Christmas]』R・D・ウィングフィールド
(芹澤恵訳、創元推理文庫、1994年9月30日初版)



 原書は1984年に出版されています。
 フロスト警部シリーズの第1作です。

 こないだ創元推理文庫の話をしましたが、この本は古本屋で創元推理文庫の棚を見ていてよく目につく本です。僕が持っているのは1998年に出版された第21版です。4年で20版以上刷っているのですから、ベストセラーといっていいでしょう。
 また、トマス・H・クックさんの『夏草の記憶』の翻訳者でもある芹澤さんつながりで知っていた本でもあります。


 ロンドンから70マイル離れた田舎町デントン。
 クリスマスを間近に控えたころ、町で一人の女の子が行方不明になります。
 吹雪が激しく、捜索は難航。
 加えて、捜索の過程でその他の多くの事件が発生します。

 クリスマスの10日前から6日前までの4日間の出来事です。こないだ、日曜日に「今日じゅうに読んでしまいたい」と書いたのはそういうわけでした。


 事件の捜査を任されたのは、デントン警察署の名物警部、ジャック・フロスト。
 え~と、同じ「ジャック・フロスト」というタイトルの映画がありますが、関係ないようです(笑)。というか、映画のほうがこの本よりあと(笑)。

 よれよれのコートにしわくちゃのスーツ、ボロボロのマフラーをまとった、いかにも風采の上がらないフロスト警部。
 「警部」は署長などの「警視」のすぐ下の階級ですが、好きで昇進したわけではない。
 「思ったことを全部口に出してしまう」性格で、下品でぶしつけで、無遠慮なことをずけずけと言っては相手の機嫌をそこねます。
 なにせ、登場時、彼は部下の警官の背後に近づき、両手のひらを合わせて人差し指を立て、いわゆる「浣腸」をするんですから!(笑)
 いたずら好きというか、下品というか、ガキっぽいというか…(笑)。

 警部になっても現場主義で、少女の行方不明事件の指揮を執る立場(これも好きで選ばれたわけではない)だというのに、署長に報告もせずに出て行き、出て行ったら出て行ったでまるで帰ってくる気配がない。
 当然、書類仕事が大の苦手で、彼の机の上や周りに、いつからあるともしれない書類が山になっています。

 しかし、直観力が鋭く、事件の本質や犯人像をずばり言い当てたり、卓越した推理能力を発揮したりして、事件を解決に導く――といけばいいのですが、そうはならないところがこの作品のおもしろさ。
 たしかに彼は直感を働かせて、事件解決の糸口を見つけ出すところまでは行きます。ただ、ありていの刑事物、推理物と違い、彼の直感はしばしば誤った道へフロストを導くし、飽きっぽい性格のために詰めが甘く、そのために捜査が難航し、無駄骨を折り、余計な経費をかける結果となります。


 この、フロスト警部の「人間臭さ」がいいですね。

 人間臭さでは、ほかの登場人物も負けていません。
 出世欲が激しく、次の警察長を狙っているマレット署長は、書類仕事をおろそかにして署に迷惑をかけるフロスト警部が目の上のたんこぶです。
 同じく出世ばかり気にしているアレン警部もフロストのやり方に激昂しますが、ひどい腹痛で病院送りとなり、物語前半で退場。ただ、そのせいでフロストが事件捜査の指揮を執ることになり、混乱はいや増すばかりです(笑)。
 部下の連中の多くは、一匹狼で現場主義のフロストを慕っていますが、かといってフロストのようになりたいとは誰も思っていない(笑)。

 物語は署に新人警官が配属されるところから始まります。
 クライヴは警察長の甥で、そのためマレット署長は彼の扱いに気を配ろうとしますが、ちょうど行方不明事件が起こったため、やむを得ずクライヴをフロストに預けることになります。
 これがマレット及びクライヴにとっての悪夢の始まりです(笑)。
 ワーカホリックのフロストのもと、深夜までこき使われ、朝早くから駆り出され、雪の中を歩かされ、石炭屑で真っ黒になり、おぞましい死体を見せつけられます。
 フロストに対して心の中で毒づきながら、次第にフロストの人間臭さや、直感力の鋭さ、捜査に対する執念のようなものに敬意を払うようになる――と思いきや…(笑)。
 ただ、クライヴが婦人警官と懇意になれたのは、フロストのおかげといえばおかげかな(笑)。


 事件は、少女の行方不明事件だけではありません。
 銀行の入り口は何者かによって、バールのようなものでこじ開けられようとした跡があります。
 少女が最後に目撃された教会の司祭の裏の顔は?
 少女を探すうち、別の死体に行き着いたり、それがもとで新たな事件が起こったりします。まるで、フロストが行くところ行くところに事件が起こるというか、もっというとフロストが出向けば事件が醸成されるようでさえあります(笑)。

 これらの事件にフルレンジで対応するフロスト。そのため、物語は行方不明事件の捜査・推理・解決を中心に進むのではなく、あくまでフロストを中心に展開します。フロストがあっちの事件をちょっと、こっちの事件をちょっととやりながら、いつの間にか全部の事件が解決に向かっている、という段取りです。

 なので、本格推理物とか骨太の警察小説とかとはかなり趣きが違います。ミステリというより群像ドラマですね。デントンの町の人間模様を、フロストの目をとおして描いています。


 とてもおもしろかった。事件が起こり、謎が浮かび上がり、推理力と行動力とで事件を解決する――といったのとは別種ですが、ある種のすがすがしさを感じました。つづきも読みたい。
 フロスト警部シリーズは『フロスト日和』『夜のフロスト』と出ており、未訳の続編もあるようです。また光文社文庫で最近、『夜明けのフロスト』というアンソロジーも出ました。「フロスト物」の短編が収められているようです。



 ひとつ、気になったことを。
 表紙はフロスト警部らしき人物のイラストなのですが、作品中で紹介されているフロスト警部の顔貌とはかなり違います。とくに髪型が。
 (なので、ここに表紙のシャシンを貼り付けるのをやめました。)
 イラストがフロスト警部だとすると、作中で描かれているフロスト警部より数段カッコイイです(笑)。

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この記事に対するコメント

この小説は読んだことはないのですが、表紙の男性が印象的で記憶に残っていました。
でも実際には本物?と似ていないのですねw。

個性的な連中がたくさん出てくる群像小説は好きなのですが、読んでいくうちに誰が誰だったか混乱していくのが困ったところです(笑)。
こんど本屋で手にとってみます。
【2005/12/21 19:47】 URL | リサガス #- [ 編集]

アクの強い
リサガスさん、こんばんは。
そうなんですね、表紙の男性がね(笑)。
ひょうひょうとした雰囲気は同じなんですがね…(笑)。

アクの強いフロスト警部ですが、言ってることがいちいち理にかなっていて、彼の田舎警官のぼやきや、上司へのあけすけな物言いはスカッとします。
530ページある長めの小説ですが、読み始めると引き込まれました。オススメです。
【2005/12/21 20:51】 URL | きゅれん #FYZgSFjI [ 編集]


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