今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



このサイトについて

 当ブログはトラックバック(TB)のみでつながることを目的とせず、あくまで記事内容について楽しくお話しすることを目的としています。初めてTBを送ってくださる場合は、そちらの記事に管理人宛のお話を含むか、こちらにコメントを残してくださいますようお願い致します。
 また、管理人が当ブログへのリンクとして不適当だと判断したサイトへの誘導コメント・TB、及び記事内容・管理人本人と無関係なコメント・TBは、予告なく削除致します。



わたしが知ってる

きゅれん

Author:きゅれん
HNは「B-SHOP」→「びしょぷ」と変わり、当ブログサイト開設に際し「きゅれん」と変更しました。

プラグインのタイトルは川村結花さんの歌のタイトルをお借りしました(多謝)。

2006年8月6日、ブログタイトルを「カゲロフノ昼ト夜」から変更しました。


Mayfly's Day 'n' Nigh'(旧サイト)



夢を続ける町

更新中のエントリーです

ルトガー・ハウアー出演作リスト(2005/11/23更新)
「週刊/増刊ルトガー・ハウアー」発行順リスト(2006/01/24更新)
【文庫本逍遥⑲】アニメージュ文庫その2~アニメージュ文庫目録(2006/07/24更新)
【文庫本逍遥】文庫シリーズ目録(2006/08/06更新)



全身鏡

全ての記事を表示する



夜空ノムコウ



オールディーズ



Travels



コイシイヒト

コメントをくださるときは、上記の「このサイトについて」をお読みくださいますようお願い致します。



誰よりも遠くから

トラックバックをくださるときは、上記の「このサイトについて」をお読みくださいますようお願い致します。



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



Doors

このブログをリンクに追加する



ブログ内検索



RSSフィード



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【読書備忘録】2006/06/29~『七つの人形の恋物語』
『七つの人形の恋物語(Love Of Seven Dolls)』ポール・ギャリコ
(矢川澄子訳、角川文庫、昭和53(1978)年6月30日初版発行)



 原書は1954年に書かれています。
 (48年前に行く前に、52年前に行きました。)(笑)

 1986年7月と1997年9月の二度、王国社から単行本が発行されています。


[2006/06/30記]


 誰からも愛されず、仕事も失い、絶望して死のうとしていた娘、ムーシュ。
 前を通りがかった芝居小屋の中から、彼女に向かって語りかける声が聞こえます。
 赤毛の少年、こまっしゃくれた少女、ずるがしこいが気のいい狐、神妙な面持ちの老紳士など、七体の人形がかわるがわる登場し、ムーシュと会話を交わします。
 彼らのリーダーである赤毛の「にんじん」に認められ、ムーシュは人形芝居の一座に加えてもらいました。
 一座は厳密には、座長のキャプテン・コック=ミシェル・ペエロと、音楽担当兼雑用の黒人ゴーロの二人だけです。
 ミシェルは冷酷で陰惨な目をした男です。親には早くに死なれ、誰からも愛されず、天涯孤独の身の上でした。
 人形たちを操っているのは明らかにミシェルなのに、彼と人形たちの性質のギャップはあまりに極端です。
 人形芝居が始まれば、七体の人形たちがそれぞれ独特のキャラクターを発揮し、ムーシュとお芝居を繰り広げます。台本のない、作り物っぽさのまったくない自然な振る舞いで、人形たちとムーシュは舞台を務めます。
 人形たちのキャラクターの多彩さと、すべての人形と真剣に自然に会話を交わすムーシュの純真さとがあいまって、一座はたちまち、フランス中で人気になります。
 ムーシュは乱暴で冷酷なミシェルに憎しみを抱く一方、人形たちに惜しみなく愛情を注ぎます。その人形たちを操っているのがミシェルだと知りながら。
 ムーシュ自身にも対処しきれない、複雑な感情。
 ミシェルもまた、ムーシュの純真さと愛情深さを毛嫌いしているにもかかわらず、人形を手に持って舞台の裏に姿を消すと、素直に彼女の愛情にこたえる存在になれるのです。
 そんな奇妙な関係がつづいたころ、ムーシュに結婚を迫る男が現われます…。


 以前、王国社版を図書館から借りて読んだことがあり、読むのは今回で3回目くらい。
 読むたび、感動と発見を与えてくれる作品です。

 この物語はもちろん、ムーシュの物語なのですが、僕にはミシェルの物語だと思えます。
 人間というもののありようは、さまざまで複雑。
 素直で正直になることの難しさ、自分で自分の中に築いてしまっている障壁――。
 人形たちはそれぞれにひとつのキャラクターであり、しかも一人の人間の多様性を表している。
 人形を介してしか自分を表現できなかったミシェルの不器用さ――そんな彼の心の壁を打ち壊したムーシュの純真さとひたむきな愛情。

 ミシェルという人間が外からどのように見えようとも、彼の中に「すべて」があった、ということ。
 私たちは誰でも、「すべて」を持っている。あとは、それをどう引き出すか、なのです。


 人形とミシェルの関係は、多重人格の実際をよく描写していると精神分析医などから指摘されているようです。多重人格に興味がある人は、この作品を読むと何がしか得られるところがあるかもしれません。
 ただ、ギャリコさんはそれを目的にこの作品を書いたわけではなく、ミシェルという、あくまで一人の人間(とくに「男」)の複雑さ、多様性を詩的に表現したのでしょう。
 その態度には分析的で冷めた視線ではなく、ミシェルを含め、人間への暖かな愛情を持ったまなざしが感じられます。


 この文庫本には「白雁(ホワイトグース)」も収録されています。
 以前、旧サイトのこちらで備忘録を書きましたが、そのとき読んだ古沢安二郎訳と若干違う印象を受けました。比較するのもおもしろいですね。
 短篇にして名文のギャリコ作品ですから、原文を読んでみるのもいいな。


 この文庫本は、いつものブックオフめぐりで出会ったものです(笑)。表紙に折れ目があり、裏表紙に汚れがありますが、それでもこれが105円で手に入るとは大変ありがたい。そもそも、見つかると思っていませんでしたし。
 表紙絵は、金子國義さんです。驚いちゃいましたね。文庫本の表紙絵としては大変贅沢です(笑)。
 ただし、絵と作品本編の内容は合っていません(笑)。
 また、諸般の事情により、ここにその絵を貼り付けるのを差し控えたいと思います(笑)。
 (ちょっとまずいのよ。)(笑)




 この本から、今年二回目の「読書まつり」が始まります…(笑)。
 (「あと1、2冊読んだら」と思っていたのですが、この本を手に取ったら途中でやめられなくなった…。)(笑)

 次は48年前です(笑)。

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://mayflytoo.blog36.fc2.com/tb.php/329-7d080d0a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。