今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -



このサイトについて

 当ブログはトラックバック(TB)のみでつながることを目的とせず、あくまで記事内容について楽しくお話しすることを目的としています。初めてTBを送ってくださる場合は、そちらの記事に管理人宛のお話を含むか、こちらにコメントを残してくださいますようお願い致します。
 また、管理人が当ブログへのリンクとして不適当だと判断したサイトへの誘導コメント・TB、及び記事内容・管理人本人と無関係なコメント・TBは、予告なく削除致します。



わたしが知ってる

きゅれん

Author:きゅれん
HNは「B-SHOP」→「びしょぷ」と変わり、当ブログサイト開設に際し「きゅれん」と変更しました。

プラグインのタイトルは川村結花さんの歌のタイトルをお借りしました(多謝)。

2006年8月6日、ブログタイトルを「カゲロフノ昼ト夜」から変更しました。


Mayfly's Day 'n' Nigh'(旧サイト)



夢を続ける町

更新中のエントリーです

ルトガー・ハウアー出演作リスト(2005/11/23更新)
「週刊/増刊ルトガー・ハウアー」発行順リスト(2006/01/24更新)
【文庫本逍遥⑲】アニメージュ文庫その2~アニメージュ文庫目録(2006/07/24更新)
【文庫本逍遥】文庫シリーズ目録(2006/08/06更新)



全身鏡

全ての記事を表示する



夜空ノムコウ



オールディーズ



Travels



コイシイヒト

コメントをくださるときは、上記の「このサイトについて」をお読みくださいますようお願い致します。



誰よりも遠くから

トラックバックをくださるときは、上記の「このサイトについて」をお読みくださいますようお願い致します。



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



Doors

このブログをリンクに追加する



ブログ内検索



RSSフィード



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【読書備忘録】2006/03/18~『唾棄すべき男』
『唾棄すべき男(The Abominable Man)』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
(高見浩訳、角川文庫、昭和57(1982)年11月30日初版発行)



 原書は1971年に出版されています。
 僕が持っている文庫本は平成5(1993)年11月10日発行の再版です。


 これは「マルティン・ベック=シリーズ」第7作です。


 ネタバレはしておりませんのでご安心ください。

 [2006/03/20記]


 前作の事件から2年近く経った1971年4月。
 いつもの「ベック=シリーズ」なら、発生から解決まで数か月かかる事件が多いのですが、今回は冒頭から最後のページまで、時間は1日と経っていません。

 深夜、病院で一人の男が惨たらしい殺され方をします。戦時中に使われていた銃剣で体や顔を切り裂かれていたのです。殺され方から見て、犯人の激しい憎しみが伝わってきます。
 殺されたのはニーマン主任警部。その暴力的で残忍な性向から、軍隊時代には陰で「唾棄すべき男」と呼ばれていました。
 ベックの相棒のコルベリは軍隊でニーマンの部下でした。彼はニーマンからありとあらゆるものの「殺し方」を教えられるという陰惨な経験を持っていました。
 警察内部でも、無実の一般市民を留置所に勾留して尋問したり大怪我を負わせたり、さらに死に至らしめるなど、ニーマンの悪評は高く、市民から法務省への訴えが多く寄せられていたものの、どれも証拠不十分で却下されています。
 そして、その悪評にもかかわらず、彼は主任警部まで上りつめました。

 一方、ニーマンの家族である妻や息子はごく普通の善良な市民であり、彼のことも優しくて穏やかな夫/父親と見ています。決して嘘を言ったり取り繕ったりしているのでなく、じっさいに家族に対して優しい人間だったようなのです。
 また、警察内部で彼とほとんど唯一仲が良かったと見られる、老警部ハルトもまた彼を慕っており、あくまでニーマンを模範的で立派な警察官だったと言い張り、警察内部で言われていたニーマンの風評についても「知らない」の一点張りです。

 果たしてニーマンはどんな人物だったのか?
 悪評高き「唾棄すべき男」の横顔と、善良で優しく立派な人物という側面は、どちらが真実なのか? それともどちらも正しいのか?
 ニーマンは犯人にどうして恨まれたのか?
 そして犯人は…?

 ベックやレン、ラーソン、コルベリらが捜査に乗り出すなか、シリーズのレギュラーとも言える(笑)ソルナ警察署の凸凹コンビ、クリスチャンソンとクヴァントが、相変わらず間の悪いところに登場してしまいます。

 ラストは激しい銃撃戦やヘリコプターによるアクションシーン(笑)など、これまでのシリーズ作品にはないサスペンスとアクションが盛り込まれています。


 これまでもスウェーデンの社会問題に鋭く切り込んだ視点で書かれてきたこのシリーズ、今回は「警察機構」そのものへの批判を強く込めています。
 ニーマンのような極悪人が放免されているばかりか、大きな権力まで手に入れてしまう「警察」内部の腐敗――否、腐敗を超え、それこそが警察の「実体」であるかのようです。
 一方で、その権力によって押し潰され、消されていく一般市民の権利と命。

 ベックはニーマンの死をとおして、犯人がニーマンや警察を憎む状況の一端の責任を自分が負っていることに気づかされます。



 また、60年代にストックホルム中心街をある意味「襲った」急激な変化の概要が書かれていました。

<あらゆる地区がおしなべて平準化され、新たな地区が建設された。……これら一切の活動を促したのは、住みやすい社会環境をつくろうというような野心ではさらさらなく、一定の土地を最大限効率的に開発しようという欲求であった。従来の建物の九割までが壊されて昔日の街並みをしのぶべくもない都心部などは、地勢そのものまでが暴力的に変えられたといっても過言ではない。>


 発展の名のもとに古き良き風景が破壊され、人の心を顧みない冷たい「都市」社会が浮上する――その流れに取り残された者たちの恨みつらみが狂気を誘い、一方で新たな犯罪の温床を育てた、のかもしれません。



 この作品はスウェーデン国内で映画化され、『刑事マルティン・ベック』のタイトルで日本公開されたことがあるそうです。たしかに、サスペンスフルな展開とアクションシーンは映画向きでしょうね。出来上がった作品もなかなか評判がよかったそうです。



 僕が持っている文庫本は、先日書いた【文庫本逍遥⑩】角川文庫その1の背表紙の分類で言うとB-4にあたります。
 これの裏表紙の作品紹介に「マルティン・ベック=シリーズ第6作」とありますが、「第7作」の誤りです。
 (著者番号&書籍数はちゃんと「シ 3-7」となっております。)(笑)
 初版本(A-1A-2)ではどう書かれていたのでしょう…?(笑)


スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://mayflytoo.blog36.fc2.com/tb.php/286-ce25a5c7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。