今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

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【読書備忘録】2006/02/12~『消えた消防車』
『消えた消防車(The Fire Engine That Disappeared)』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
(高見浩訳、角川文庫、昭和48(1973)年12月20日初版発行)



 原書は1969年に出版されています。
 僕が持っている文庫本は平成5(1993)年11月10日発行の第16版です。


 これは「マルティン・ベック=シリーズ」第5作です。


 ネタバレはしておりませんのでご安心ください。

 [2006/02/13記]


 前作の事件解決から約2か月後です。
 ストックホルムの片隅でひっそりと自殺した男。
 彼の電話そばのメモ書きには、「マルティン・ベック」の名が残されていましたが、ベックはその男とまったく面識がありません。

 同じ日の晩、張り込みをしていたグンヴァルド・ラーソン警部の目の前で、アパートが爆発、炎上します。
 決死の救出活動をするラーソンですが、見張っていたマルムという男の命は救えませんでした。
 ラーソン自身、怪我で入院する羽目に。

 火事に、消防車の対応は遅延しました。ラーソンの部下が消防へ緊急電話をかけたときには「消防車がすでに向かっている」といわれたにもかかわらず。
 また、ラーソンが見張っていたマルムは火災が発生する前、すでに死んでいました。

 マルムの自殺と火災がたまたま同時だったとして捜査はいったん解決を見ますが、鑑識がよくよく調べた結果、男のベッドに発火装置が仕掛けられていたことが判明します。

 マルムは自動車泥棒及びその改造、転売でアゲられた前歴のあるコソ泥ですが、彼と組んで仕事をしていたとしてマルム殺しの犯人と当初目されていたオーロフソンも撲殺死体で発見されます。


 マルムは自殺なのか他殺なのか?
 彼のベッドに発火装置を仕掛けたのは誰か?
 オーロフソンを殺したのは何者か?
 マルムとオーロフソンを殺したのは同一人物なのか?
 冒頭で自殺した男は何者か?
 なぜベックの名を書きとめていたのか?
 彼とマルム、オーロフソンは関係があるのか?


 シリーズがあとになるほど、プロットの深みと人間模様の多彩さが増していく「マルティン・ベック=シリーズ」。
 今回も、スウェーデン警視庁殺人課の面々がさまざまに活躍する「警察小説」として非常に堪能しました。

 今回大活躍するのがグンヴァルド・ラーソン警部。
 前々作『バルコニーの男』からベック班に加わった、粗野であけすけな体育会系の刑事ですが、その行動力が功を奏し、火事の際にアパートの住人を何人も救い、表彰されます。
 さらに火事の怪我から復帰後、いったんは「自殺」として片づけられようとしていた火事を調べ直し、犯罪の臭いを嗅ぎ取ったのもラーソンでした。

 反面、ラーソンを嫌っているコルベリやメランデルら、ベックの「側近」は、捜査に加わっているものの、活躍の場がありませんでした。

 ベックも前作同様、そんなに活躍しません。
 今回も風邪気味です(笑)。
 第1作から、ベックと妻インガとは気持ちが通じ合わなくなっていますが、子どもが成長するにつれ、二人はますますすれ違うようになります。



 作品の文明批判、都会化への警鐘は前作に増して強まります。

 <そして彼と悪の根源の間には、政治の無策と社会道徳の破綻が産み落とした巨大な真空地帯が横たわっていた。>


 都市化と高度資本主義社会化に飲み込まれた大都市ストックホルム――人々は心の触れ合いを忘れ、ぎすぎすとした感情を抱き、打算的な関係に終始しているように見えます。
 今回も捜査で応援を頼まれた、デンマークに程近い町マルメのペール・モーンソン警部は、前作では公害と殺伐とした人間関係に満ちたストックホルムでの捜査に疲弊しましたが、今回、地元マルメで八面六臂の活躍を見せます。
 モーンソンは捜査の報告にストックホルムへとやってきますが、できるだけ長居したくない様子。
 ストックホルムで生まれ育ったベックたちも、愛憎半ばする感情をこの街に抱いています。


 こうした、作者の「都会」の捉え方や、政治への視点が、今後ベックたち登場人物をどう導いていくか、楽しみです。



 さて、「誤訳」や「誤記」が散見されるのも、このシリーズの特徴となっています(笑)。

 p.373の後ろから2行目は「先週の火曜日」となっていますが、これは話の流れから見て「この間の火曜日」と訳すのが適当です。
 これは物語中の1968年7月26日金曜日に交された会話に登場するのですが、会話が指し示す「火曜日」は7月23日です。
 おそらく、"last"を自動的に「先週の」と誤訳したと見られます。
 英語では直前の曜日を"last"で示しますが、それを「先週の」と訳すと1週間ずれる場合があります。なので、誤訳が予想される場合に備え、曜日を後ろに伴っている"last"はつねに「この間の」と訳すのが無難だ…と塾で教えていた思い出があります(笑)。

 また、確か前作で見かけたのだったと思いますが、その年の夏のことを「去年の夏」と訳している箇所がありました。やはり"last"の誤訳です。


 p.404には「それから数日後、七月十三日金曜日」とありますが、この部分は上記よりあとの時期の話であり、7月13日に時間が戻ってはいません(もしそうだとしても、7月13日は火曜日ではなく土曜日です)。
 「それから数日後」なので、考えられるのは、この部分の叙述が「7月30日」を差していることです。
 で、もしそうなら、7月30日は、物語中のこの年のカレンダーで見て「火曜日」です。つまり、曜日も日付もごちゃごちゃになっているのです(笑)。

 この文庫本はオリジナルのスウェーデン語版からの翻訳ではなく、その英訳版の翻訳なのですが、この部分の間違いが、英語版を日本語に翻訳した人の間違いなのか、それともスウェーデン語を英語に翻訳した人の間違いなのか、それともオリジナルのスウェーデン語版の間違いなのか、わかりません…。


 これも前作『笑う警官』についてですが、「オーケ・ステンストルム」刑事とその恋人「オーサ・トーレル」が登場します。
 二人の名が良く似ているため、「オーケ」と書くところを「オーサ」と書いたり、その逆だったり、という誤記がありました(笑)。


 今度装丁を変えるときは、改版をよろしくお願いします(笑)。


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