今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

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【読書備忘録】2006/02/05~『笑う警官』
『笑う警官(The Laughing Policeman)』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
(高見浩訳、角川文庫、昭和47(1972)年7月20日初版発行)



 原書は1968年に出版されています。
 僕が持っているのは上記発行の初版です。


 これは「マルティン・ベック=シリーズ」第4作です。
 日本に紹介された作品としては2作目です。


 ネタバレはしておりませんのでご安心ください。

 [2006/02/06記]


 このシリーズで僕が最初に買ったのがこの本で、そんなに前のことではありません。
 古本屋で投げ売りされていたもので、背表紙はやや折れ曲がり、紙は経年による焼けが目立ち、埃っぽい香りがします(笑)。


 前作から約5か月後の1967年11月。
 雨の中、1台のバスがコントロールを失い、歩道に乗り上げます。
 発見者はバスの中を見て驚きました。
 運転手を含む乗客全員が、銃の乱射を受けて血を流しています。
 むごたらしい射殺事件――8人が即死、1人が意識不明の重体でした。
 死者の中に、マルティン・ベックの部下が一人含まれていました。

 ベックたちは被害者一人ひとりの身元、その日の行動、人間関係や生活ぶりを洗い出します。
 一人だけ身元のわからない男――彼はポケットに大金を持っていました。
 裕福な実業家である男の身辺には別の犯罪の匂いがします。
 ベックの部下が肩をもたれかけていた若い女――彼女は彼と関係があるのか。

 そして殺された、ベックの部下の刑事――彼は拳銃を持ち歩いていたにもかかわらず、それを使う間もなく殺されました。しかも当日、彼は非番であり、自宅と方向の違うそのバスに乗る理由が見当たらない。
 彼は何らかの事件を追っていたらしいのですが、上司のベックや同僚の刑事はその事件のことを知りません。彼と同棲する恋人も捜査について何も知りませんでした。
 彼はどんな事件を追っていたのか。
 その事件はこの乱射事件と関係があるのか。

 意識不明で病院に運び込まれた男――彼は手術の甲斐あり、ほんの一瞬だけ意識を取り戻し、すぐに息絶えました。
 死の間際に男が漏らした言葉は、この事件をいかに解決に導くのか。

 やがて市民の情報提供により、身元不明の男の正体がわかります。
 彼に関係する謎は、この事件と果たして関係があるのか。

 複数の被害者のさまざまな人間関係や行動から、ベックたちはときに遠回りをしながら、少しずつ手がかりを集め、つなげていきます。


 いろんな古本屋で角川文庫の棚を見て、「マルティン・ベック=シリーズ」全10冊のうちもっとも多く見かけるのがこの作品です。初版以来、何度も刷を重ねるベストセラーなのでしょう。
 それも十分うなずける出来だと思います。
 非常に堪能しました。

 壁をセメントで丁寧に塗り込んでいくような、地道で細かい捜査。
 事件の解決につながらない捜査も含まれているものの、何がどんなふうに事件とつながるかわからないだけに、いくら煩瑣に見えても省くわけにいきません。
 事件発生から解決までかなりの時間を要しますが、それも事件の複雑さと手がかりの少なさ、捜査を担当する刑事の人数などを考えればやむを得ません。
 アクションやサスペンスはなく、謎解きと呼べるほどの叙述や展開もありません。
 しかし、この地道さ、地味さがいい。これがじっさいの事件捜査というものでしょう。
 テレビドラマや映画のような、派手な展開やいささか都合のよい謎解きなどを期待する向きには、この地味さを退屈に感じるかもしれませんね。それでも、迫力は感じるでしょう、きっと。

 今回はベックはあまり活躍せず、ほかの刑事たちの活躍が目立ちます。
 ベックは風邪を引いています(笑)。
 (冬の事件なので。)


 前回の最後に書いたように、この事件もまた「社会病理としての犯罪」の側面があります。
 都市化の進むストックホルムで、人々は、自分の保身、自分の周りの世界にしか関心を持てなくなっています。田舎町から捜査に駆り出された刑事は、街なかで道を尋ねただけなのに、にらまれて煙たがられる経験をします。
 「ストックホルムは悪い町。外国人が金を稼ぐにはいいけど、あとは最低」と語る外国人もいます。
 殺伐とした大都会で、狂気に駆られ、凄惨な事件を引き起こす犯人。
 作品の中で、アメリカで同時期に起こった乱射事件が引き合いに出されています。
 銃社会化、大量・無差別殺人……。

 そんな街の中で、言い知れぬ不安、言い知れぬ不満にさいなまれるベックやほかの刑事たち、そして被害者たち、加害者たち…。



 作品は海外でも高い評価を受け、1970年度のMWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長編賞を受賞しています。
 また、1973年に、『マシンガン・パニック』のタイトルで翻案映画化がされています。僕は観たことがありませんが、サンフランシスコで発生したバス大量殺人事件を、ウォルター・マッソーさん扮するマーティン刑事が捜査する作品だそうです。ウォルター・マッソーさんは好きな俳優なので、作品を観てみたいですが、allcinemaONLNEで調べたところ、ヴィデオもDVDも出ていないようです。


 もうひとつ、この本が売れる理由にタイトルが挙げられるでしょう。
 “笑う警官”ってどんな警官だろう? なぜその警官は笑うのだろう?
 僕がこの本を手に取ったのも、このタイトルが気になったからでした。
 たしか、浦沢直樹さんのマンガで「踊る警官」というのがあったなあ、それとおんなじ感じの、軽めの警察小説なのかな…なんてね(笑)。
 読んでみたら、予想と全然違い、シビアで重い作品でした。
 良いほうに裏切られましたね。


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