今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

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【読書備忘録】2006/01/11~『ロゼアンナ』
『ロゼアンナ(Roseanna)』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
(高見浩訳、角川文庫、昭和50(1975)年3月1日初版発行)



 原書は1965年に出版されています。
 また、僕が持っている邦訳は平成5(1993)年3月発行の第13版です。


 これは「マルティン・ベック=シリーズ」第1作です。


 ネタバレはしておりませんのでご安心ください。

 [2006/01/14記]


 スウェーデンが生んだ警察小説の傑作と謳われるこのシリーズ、前々から興味を持っていたのですが、極力書かれた順番に読むことにこだわっていて、シリーズの前のほうがなかなか揃わなかったため、読むのを先送りしていました。ようやく10巻全部揃ったので、年明けから読み始めました。

 マルティン・ベックはスウェーデン国家警察の警部です。殺人課に所属しています。
 冒頭の段階で、すでに優秀な第一線の捜査官として評価されています。書かれていないのですが、これまで難事件をいくつも解決してきたのでしょう、おそらく。
 年齢は、物語の時代設定となっている1964年の段階で41~42歳くらいと見られます。
 娘と息子が一人ずついて、傍目には幸せそうな家庭を築いていますが、妻との関係はもう長い間しっくりいっていません。

 ストックホルムから汽車で3時間の地方都市モータラの運河で女性の死体が上がります。
 殺されてからさほど時間が経っていないにもかかわらず、女性の身元がなかなか判明しません。
 ストックホルムの警察署に勤務するベックは、この地方都市の事件解決のため駆り出されます。
 数か月後、インターポールに照会してようやく身元が判明します。
 死体は「ロゼアンナ・マグロウ」というアメリカ人でした。彼女はヨーロッパを旅行中で、運河を航行する観光客向けの遊覧船に乗っていて事件に巻き込まれたと見られます。

 ロゼアンナとはどんな人物だったのか?
 彼女は遊覧船で誰と知り合ったのか?
 犯人は遊覧船の客なのか、それとも違うのか?
 犯人像は?


 僕はもっと推理を働かせるミステリかと思い込んでいたのですが、警察小説でしたね。
 マルティン・ベックを始め、彼の部下のコルベリやメランデル、モータラ署の警部アールベリ、アメリカの警部カフカといった警察官たちの、犯人を必ず挙げてやろうという執念、地道な捜査の過程が描かれています。
 最終盤こそ、サスペンスとアクションが展開されるものの、終始派手さがなく、地味で緩慢な展開がつづきます。
 何せ、被害者の身元が判明するまで2か月かかりますし、完全に解決するまで半年もの時間を要します。冒頭に「7月」とあったので「夏の話か」と思ったら、最後は真冬になっていました(笑)。またも、図らずも本の中とじっさいとで同じ季節の本を手にとってしまいました(笑)。
 あまりに展開が遅いので、果たして犯人にたどり着けるのか、心配になったくらいです(笑)。

 とはいえ、こうした展開の遅さはこの作品の欠点ではなく美点です。だいたい、アメリカのミステリやサスペンス映画のスピード感がやや極端なのです(笑)。


 マルティン・ベックの目線の低さ、被害者への深い感情、犯人への毅然とした態度と深い同情心など、彼じしんの「人間性」と、被害者・加害者の「人間性」への執着、思い入れがこの作品の魅力です。
 犯人は確かに非道な犯行に至りますが、そこには哀れむべき弱さが見られます。
 ベックはあくまで警官であり、犯人を断罪しません。
 ただ、犯人じしんに、その罪を犯したことの非道さを気づかせるのです。

 しかし、犯人が捕まったところで、被害者の命は戻らないし、捜査の過程で生じたさまざまな事象は決して元に戻りません。
 いわゆる謎解きのミステリと違う「警察小説」の特徴は、こうしたある種の「無力感」かもしれません。
 警察官も人の子、われわれ一般市民と同じく普通に生きている人たちです。だからこそわれわれは彼らを信頼するのです。


 ベックは優秀な仕事ぶりと裏腹に、妻インガとの心の通い合いが失われて久しい様子。
 その本質的な原因については第1作のこの作品であまり触れられていません。



 ちょっと気になったこと。
 僕が持っている版のカバー折り込みの登場人物紹介で、ベックは「主任警視」となっていますが、第1作の段階ではただの「警部」です。おそらく、シリーズののちの作品で出世するのでしょうが、こういう紹介は困りものですね(笑)。
 また、裏表紙に作品紹介が書かれていますが、この紹介文の最後から5行目の文は、本編の内容と異なっています。

 それと、「訳者あとがき」を読んでから本編を読む方も多いと思いますが、あとがきにはこのシリーズのあとの作品について、やや興ざめのネタバレが含まれています。
 「マルティン・ベック=シリーズ」の日本での翻訳刊行が原書のシリーズの順番どおりに進まず、後の作品から先に刊行されたためと思われますが、こういうあとがきは大変困りものです。僕はあとがきをじっくりと読みかけ、慌ててやめました。せっかくシリーズを一気読みするつもりですので、後の作品についての知識は不要です。

 なので、この作品に興味のある人は、裏表紙の作品紹介と訳者あとがきは先に読まないほうが良いでしょう。無駄な先入見を与えられる可能性があります。


 このあと、このブログでは「マルティン・ベック=シリーズ」全作品の読書備忘録を書きますが、本を読んでいない方がブログを読むことを考慮して、作品内容についてはそれほど細かく触れないつもりです。
 (といっても、僕の備忘録なので、僕自身が内容を忘れない程度には触れます。)(笑)

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