今日をどう一生懸命生きたい?
朝目が覚めたら、「今日をどんな一日にしようか」と考え、計画を組み立てて実行し、夜眠るときに「大変だったけど、楽しかった」と声に出して言える、そんな一日一日を積み重ねて生きたいです
ヒマワリ

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【読書備忘録】2006/02/07~『19歳 一家四人惨殺犯の告白』
『19歳 一家四人惨殺犯の告白』永瀬隼介
(角川文庫、平成16(2004)年8月25日初版発行)



 この文庫本は、2000年9月に祝康成名義で新潮社から出版された単行本『19歳の結末 ― 一家4人惨殺事件』に加筆修正されたものです。


 僕は年に数冊しかノンフィクション作品を手に取りませんが、今回はそうした1冊です。
 とくに意識はしていないのですが、今回読んだのも殺人事件を扱ったノンフィクションでした。


 この本は1992年3月に千葉県市川市で起きた一家四人惨殺事件の犯人、関光彦(せきてるひこ)について書かれています。

 前半では彼の生い立ちと事件に至る経緯が、後半では著者永瀬氏の接見や書簡の交換を通じてうかがい知ることのできる、彼の心境が、綴られています。


 幼いころの両親の不和と父親から受ける虐待、夜逃げ同然で両親が離婚してからの貧しく惨めな日々、世間体を気にする母親への反発、喧嘩・カツアゲ・家庭内暴力に明け暮れる中学・高校時代…。

 息苦しい自宅を逃れるように街をうろつき、暴力に手を染めていく男ですが、不思議と暴力団には入らない。無軌道、無鉄砲な一匹狼といった感じです。


 そんな彼にも、更生するチャンスが何度かありました。
 小学生のころ、とても幸福そうな友人の家庭にあこがれ、友人の母親を通してキリスト教のある宗派の教えを勉強しました。
 しかし、父親に経典を引き裂かれ、彼のキリスト教への帰依は頓挫します。
 中学のころ、再び別の宗派の教会の門をたたきますが、それまでに彼の生活やものの見方、考え方がすっかり変わっていました。彼は自分の居場所を教会の中に見出せませんでした。

 中学では同級生の少女と付き合い始めます。傍目からは不真面目でいい加減な付き合いに見えても、本人たちはしごく真面目でした。
 しかし、大人たちの無理解と反発に遭い、二人の仲は引き裂かれます。

 高校中退後、一家が長く世話になってきた、母方の祖父を頼り、祖父の経営する鰻屋で働き始めます。
 かつて尊敬していた、仕事一筋の祖父を、しかし彼はいまや見下すだけでした。祖父の仕事ぶりから、真面目一徹に生きるすばらしさを、彼は学びませんでした。


 これらのチャンスをふいにし、彼は転落の人生を歩み始めます。
 クラブで知り合ったフィリピン人女性と結婚し、彼女の家族に会いにフィリピンに出かけたりして、一人前の人間になるかと思いきや、彼女がフィリピンに帰国している間に男の暴力的な傾向はエスカレートし、歯止めが利かなくなったように犯行を重ねていきます。

 一家4人を殺害した事件は陰惨きわまる犯行でした。



 著者の永瀬氏は、東京拘置所で最高裁への上告中の男と会い、手紙の交換を始めます。
 この無軌道で無鉄砲で、4人の人間を残酷な手口で殺害しながら、当初「死刑にはならないだろう」と高をくくっていた男が、どんな思いで拘置所で毎日を送っているか…。
 人間らしい感情、自分の行為に対する深い反省、被害者への謝罪、犯行に至るまでの半生への悔悟の情――ときおり垣間見られる、男のそうした人間らしさにも増して、彼の手前勝手で卑劣で傲慢な感情の発露に、永瀬氏ばかりでなく読む側も驚かされ、あきれさせられ、いらだたせられます。

 タイトルの「告白」から想像される、犯人の心情吐露や、そこからうかがい知れる犯人の人間性の「本質」への肉薄には、残念ながら至りませんでしたが、それは同時に、彼に限らず、どんな人間でもその本質をつかみ取ることの難しさ、さらには不可能性を、図らずもさらけ出した格好です。


 この本はノンフィクションであり、ショッキングな結末もない代わりに心休まるハッピーエンドも用意されていません。
 実際的な、実践的な教訓も効用も、ここにはありません。
 そういうものを期待する向きにはお勧めしません。


 ただ、本音と韜晦の両極へ振幅を見せる、とらえどころのない一人のモンスターの姿と、それを見つめ、ときに驚愕し、ときに飲み込まれる作家の姿とが、ここにはあります。


 以前読んだ『心臓を貫かれて』(マイケル・ギルモア)で語られ、その翻訳者である村上春樹氏の多くの小説で言及される、圧倒的、根源的「悪」に、この本を読んで再び思いをめぐらせました。



 最高裁は関光彦の上告を棄却、死刑が確定しましたが、刑はまだ執行されていません。




 それほど厚くない文庫本(40字×17行で240ページほど)ですが、非常にハードな内容でした。
 ハードではありますが、あるいはハードであるがゆえに、非常に引き込まれ、一気に読みました。



 関は市川の一家を惨殺する1か月近く前、JR中野駅近くで若い女性に暴行を加えた上誘拐しました。
 この時期、僕自身、中野に住んでいました。その事実に気づいてぞっとしました。


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